メッセージ

2014年6月19日

雨の季節
強く降り続く雨を眺めていると地球創世記を思い出します。
この星が生まれた後熱を冷ますように雨が降り注ぎ地上に沢山の物質を作りました。
その中に生命の種も含まれていたと思います。
地球は水の惑星と呼ばれますがその水分量は僅かに地球儀の表面を薄く湿らせた程度です。
そして地球上水分の97パーセントの水は海にあり
海水循環によって惑星内の温度や湿度が調整されています。
そんな海に災禍で傷ついた福島原発が放射能に汚染された水を流し続けています。
原発が破損した時に専門家や政治家たちがどの様に動いたか
最近明らかにされた資料から分かってきましたが
一時は国土の半分が人の住めない場所になる危険もあったようです。
今一番にやるべきことは傷ついた原発の処理と避難住民の保護のはずですが
時の大臣の心ない発言に象徴されるように国は此の事に本気になっていない気がします。
今ではまるで全てが落ち着いたように富国強兵に向けて日本国憲法第9条の解釈を
変えようと安倍首相は頑張っているようですが
首相の考えは一部の極端な思想を持つ若者達に指示される方向に動いています。
平和主義を主張するわりに隣国との関係改善にはそれほど力を入れてない気がします。
此の国の行く末が心配です。

今世間は世界蹴球大会で盛り上がっていますが熱狂的な日本サポーター達を見ていると
微笑ましさよりも危険を感じてしまいます。
第一戦は残念でしたがあの試合で始めに日本が得点した時にコートジボワールのベンチの選手たちが拍手をしているシーンが一瞬写りました。
長友から本田へのパスから生まれた美しいシュートを相手の選手も認めた拍手です。
逆の立場で日本ベンチから拍手が生まれたかどうかは疑問です。
世の中には勝ち負けよりも大事にするものが存在することを皆知っているはずです。
本来スポーツはそれを知るためにあるのですが日本をはじめ先進国はビジネスと同じで
お金を使い世界中から優秀選手を集め合理的に勝ちにいく考え方です。
征服感から得られる満足よりも美しいものを見たときの心の震えの方が
生きている喜びをより深く感じられると思うのですが甘いでしょうか…。

久しぶりの渋谷文化村BOXギャラリーでの個展も無事に終わり
現在は前橋セントポールギャラリーで個展が始まっています。
そのあと広島ギャラリーたむらでも発表します。
文化村へおいで下さった皆さんありがとうございました。
前橋、広島の皆さんにも新作の木漏れ日シリーズを見ていただきたいと思います。
お時間のある方はおいで下さい。
では皆様素敵な夏をお過ごしください。

                            笠井正博

< 前へ  バックナンバー  次へ >
最新号へ戻る