メッセージ

2017年9月25日

台風、地震、竜巻等、自然現象による災禍が続く中
北朝鮮の暴挙と米国の短絡的な反応
世界不安は膨れるばかりです。
僕らは何のためにこの星に生を受け生きているのでしょうか?

昔読んだ本に天国の門で聖ペテロに二つの質問をされる話があります。
現世で君は生きる喜びを見つけることが出来たか?
君は自分以外の他者に喜びを与えられたか?
答えがウィならば門を通れます。

今朝、大気に金木犀の甘い香りを感じました。
この世での喜びは人生での成功や満足だけではなく
日々の暮らしの中で感じる光、香り、囀り、そんな物からも十分得ることが出来ます。
それを感じた時自分もこの星の一部だと思える喜び、自然とのグル―ヴ感。
僕はそれを描くことで皆さんにもその喜びを感じてもらいたいと考えています。

勿論全ての方に分かって頂こうなどとは思っていません。
同じ時を生きる皆さんに僕の声が少しでも届けばと祈りながら描いています。
絵画や音楽でこの世界を変えられるとは思っていませんが
花の香や鳥の唄のように皆さんの心を少しでも和ませればと今日も筆をとっています。
今年も猛暑の中、各地の個展にいらして下さった皆さん本当にありがとうございました。
みなさんの視線や優しさが僕の制作をささえてくれています。深く感謝しております。
最後に僕の大好きなエミリー・ディキンスンの詩を贈ります。

これは一度も手紙をくれたことのない
世間のひとびとに送る私の手紙です
優しくおごそかに
自然が語った素朴な便りです

そのメッセージをゆだねます
まみえることのできぬ人の手に
自然への愛のためにも 気立てよい 同胞のみなさん
やさしく裁いて下さい わたくしを

                            笠井正博

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